2023年の春は九州に遠征に行く計画を立てていました。
明日、明後日の登山ならば天気予報は結構当たりますよね。でも、九州まで寄道しながら走っていこうとすると、何日も先の天気が気になるんです。
もうすぐにでも出発したくウズウズしているのですが、なんと数日先から3日間ぐらいは雨が続くとの予報!
そうなると雨が通り過ぎてからの出発になってしまうのですが、どうも予報によって先の天気が大きく異なるのです。
本編では「天候リスクを知る」にて触れましたが、私は「ヤマテン」、「Yamayama GPV」と「Windy」を使っていまして、前者2つの予報会社は8日~10日は雨と予報し、Windyだけは8日の午前は雨だがその後急速に回復との予報なんです。
なんでこんなに異なる予報になるかというと、気象モデルが異なるからです。
気象モデルって何?…これは、現在の気圧配置、空気の活性度、渦の状態、高層気流など、地球規模の各データから気象がどのように変化していくかをスーパーコンピューターで計算するときのアルゴリズムですね。
簡単にいうと、計算の規則の集合体みたいなものでしょうか。
で、どのような違いがあるかというと、
- ヤマテン
気象庁が発表しているGSMというモデルに、山岳地系の影響をヤマテン独自に計算補正している。 - YamaYamaGPV
公開されていないので予測ですが、GSMを用いたGrid Point Value(GPV)データそのものと思います。 - Windy
イギリスに本社をもつ会社が発表しているECMWFというモデルを基準として予報を出しており、比較用としてアメリカのGFSに基づく予報も発表している。
のようになっていまして、使用している気象モデルが異なるので予報も異なっているんですね。
気象モデルによる違い
上の図の通り、気象モデルが異なると5日先あたりの予報が大きく変わっています。
お分かりいただけましたでしょうか。天気予報はコンピューターの進歩により精度はかなり上がってきているものの、何日か先の予報はまだどうなるかはっきりしない場合があるということですね。
最新の天気予報の確認は怠らないよう注意しましょう。