はじめての海外登山(台湾 玉山)

はじめての海外登山(台湾 玉山)

2024年4月、初めて海外の山に登ってきました。
台湾の玉山(日本名=新高山、英名=Jade Mt.)3952mです。
(2023年に台湾まで渡りましたが、台風の接近により登山が叶わず、2024年の登頂となりました。)
ここでは、玉山国家公園の入園許可や入山許可の取得方法や移動について書いていきますので、参考にして是非行ってみてください。

登山の季節

夏場は暑く、日中は山岳性上昇気流で雨が降りやすいようです。
なので春先や秋がお勧めですが、私は4月中旬に登頂しました。
登山口となる搭搭加(タタカ)鞍部が標高2600mですが、4月でも7時で12℃でした。日中は17℃くらいまで上がり、日差しも強いので夏山の服装です。
登頂は翌日の日の出に合わせて山小屋を3時過ぎに出発しましたが気温は3℃で、山頂では10m/sくらいの風でしたので冬山の服装です。
温度差が大きいので注意しましょう。

まず初めに山小屋(琲雲山荘)の確保

玉山は健脚ならば日帰りすることも可能ですが、やはり山頂で朝日を拝んでくる方が多く、私も琲雲山荘(Paiyun Lodge)に宿泊することにしました。

琲雲山荘は定員116名なのですが、外国人枠24名分は4か月前の台湾時間8時(日本時間7時)からWebで先行予約を行っています。
流石に人気の山だけに、予約開始後数分で24名枠が埋まってしまいますので、事前練習を繰り返し準備万端で臨みました。

予約サイトは「玉山国家公園入園入山線上申請服務網」へ。

24名の先行予約が取れなかった場合は、残る92名枠に対する抽選となります。抽選会は宿泊日1か月前で、申請時のメアドに結果が通知されます。

入園申請書

琲雲山荘の予約がおわると、公園側から支払いについて通知が来ます。3日以内に指定された方法で支払いを追えないと入園申請が許可されません。

ただし、外国人の場合は宿泊日当日に上東埔にある琲雲登山ビジターセンターにて現金で支払うことになります。(480NTD/人)

琲雲山荘の食事/寝袋予約

1か月前くらいになったら琲雲山荘の食事や寝袋の予約をします。

私の場合は、日の出を見るために3時過ぎに小屋を出発しましたので、以下の3食で予約をしました。(内)は食事提供時間ですが季節変動があります。
・夕食:豚肉または鶏肉料理(17時~19時)
・早朝食:お粥+パン(2時半~3時)
・ブランチ:温かい麺(7時半~10時半)

上記3食に加えて寝袋の予約を行いました。(850NTD)

申込書並びに送付先は以下よりDLください。

入山申請書

玉山登山では、公園への入園許可(=琲雲山荘予約)以外に警察署に提出する入山許可を申請する必要があります。

申込サイトは「中華民国内政部警察署入山案件申請系統」へ。

交通手段

私たちは2023年/2024年の2回経験しましたが、以下のルートを使いました。

  • 2024年
    Day1:桃園空港ー(MRT地下鉄1)ー高鐵桃園駅ー(新幹線)ー高鐵嘉義駅ー(接続バス2)ー台鉄嘉義駅(泊)
    Day2:阿里山林鐵嘉義駅ー(阿里山林鐵3)ー奮起湖駅ー(バス4)ー阿里山(泊)
    Day3:阿里山ー(バス)ー日月潭(泊)…台風で玉山への入園ができなくなり、日月潭観光に変更
    Day4:日月潭ー(バス)ー高鐵台中駅ー(新幹線5)ー台北(泊)
    Day5:台北ー(タクシー6)ー桃園空港
  • 2025年
    Day1:桃園空港ー(タクシー)ー高鐵桃園駅(泊)
    Day2:高鐵桃園駅ー(新幹線)ー高鐵嘉義駅ー(バス)ー阿里山(泊)
    Day3:阿里山ー(チャーターシャトル7)ー上東埔駐車場ー(徒歩)ー琲雲登山ビジターセンター(+警察)ー(シャトルバス8)ー搭搭加鞍部登山口ー琲雲山荘(泊)
    Day4:搭搭加鞍部ー(シャトルバス)ー上東埔駐車場ー(チャーターシャトル)ー阿里山ー(バス)-高鐵嘉義駅ー(新幹線)ー高鐵桃園駅(泊)
    Day5:高鐵桃園駅ー(タクシー)ー桃園空港
  1. 35NTD、空港で悠遊カードを購入すると便利 ↩︎
  2. 新幹線のチケットを見せると無料乗車カードをくれる。乗車下車時にピ!っとタッチで乗れる ↩︎
  3. 指定席の競争率が高いので事前にWebで申込をお勧め。駅やコンビニでチケット発券 ↩︎
  4. 平日と休日で乗り場が変わるので注意 ↩︎
  5. KKDayで外国人用割引チケットを購入するとお得 ↩︎
  6. タクシーが安いので荷物がある場合は便利 ↩︎
  7. 東埔山荘に依頼して往復の専用チャーター車を確保した ↩︎
  8. ビジターセンター前から乗車 ↩︎

登山当日の入園、入山許可

登山日ですが、上東埔までシャトルバスで移動した後、徒歩で10分弱くらい登ると琲雲登山ビジターセンターと警察署があります。
琲雲登山ビジターセンターでは入園料(480NTD/人)を支払い入園許可をもらいます。
入園許可はあらかじめ登録してあるメアドに届くのですが、受付の方は許可証の画面を私のスマホで撮影して、「これを琲雲山荘に見せればいいよ!」と、外国人故にメールが受け取れない場合のバックアップもしてくれました。
続いて警察での入山許可ですが、入口の横にあるポストに予めメールで受け取っていた許可証と名簿を投函して完了です。

これで入園と入山の手続きは終了です。

琲雲登山ビジターセンター前から搭搭加鞍部までシャトルバスが出ていますので100NTD/人を支払って乗り込めばいよいよ登山開始です。

以上のように外国人は4か月前から申請ができるので、比較的容易に琲雲山荘の宿泊予約ができます。
是非、興味のある方は台湾最高峰にチャレンジしてみてください。

山行記録はこちらまで。