鵞足炎
登山を始めてから4年目ぐらいだったかと記憶していますが、鵞足炎(がそくえん)になりました。
膝の内側が痛くなり、登山が辛い時期が長く続きました。
医者に診てもらった結果、膝の軟骨や骨には異常がなく使いすぎとの診断でしたが、ガニ股を直したほうが良いとのアドバイスを受けて、歩き方の矯正を行うことにしました。
歩行の際につま先が左右に開いていたのですが、つま先がまっすぐ前に出るように、左右のつま先は平行になるよう意識しながら歩くことを心掛けた結果、現在は進む方向につま先が出るようになってガニ股も矯正されたと思います。
その後は鵞足炎の再発はありません。
筋肉が重なり合っているところが擦れて炎症を起こすので、正しい姿勢で負担をかけないように歩くことは重要なんですね。
足底筋膜炎
登山を始めてから5年くらいたったころでしょうか、朝起きると足の裏側にかなり強い痛みを感じるようになりました。
ネットで調べると「足底筋膜炎」という症状で、足の裏側の筋肉を包んでいる筋膜に炎症が起きていることがわかりました。
高齢になるとかかることがあるようですが、登山で足裏を繰り返し使ってきたことによる繰り返し疲労により筋膜が硬くなってしまったようです。
治療は足のつま先を引っ張って筋膜を延ばしたり、足指でタオルを丸めるように引っ張るといったストレッチを行いましたが、完治するまでに1年以上かかった記憶があります。
2017年に「西別岳・カムイヌプリ」を歩いた時が筋膜炎の当時で、朝一番の痛さは直ぐに気にならなくなるものの、下山後半になると痛さが戻ってくるので辛かった思い出です。
時間の経過とともに治るようですが、起床後と下山後のストレッチが大事ですね。
水ぶくれ
雪山登山で乗鞍岳に登った時のことですが、足裏の母指球あたりに大きな水ぶくれを作ってしまいました。
その日は山頂はかなり寒く冬靴で臨んだのですが、スノーシューで登り始め途中からアイゼンへ換装し登頂。下山時にはトレースがはっきりしてきたのでアイゼンのまま降下。圧雪車が通る林道はツボ足でという山行でした。
この圧雪車の林道が曲者で、キャタピラーの跡で足が右へ左へと取られるのです。
靴の中はというと、スノーシューやアイゼンで頑張って蒸れ気味のところへ、午後になって気温も上がっており、天気は快晴で日差しもある。
足裏はすっかりふやけてしまい、キャタピラー道で踏ん張る足裏に水ぶくれを作ってしまいました。
足裏が痛いような感覚はあったものの、下山を急ぎ、スパッツ(ゲイター)や靴を脱ぐ手間を惜しんだ自分が悪いのですが、初めての経験であった為甘く見てしまいました。
その後、キャタピラー道や足が蒸れるような環境での雪山登山はないので同様の怪我は再発していませんが、靴擦れの気配を感じたら躊躇せず靴を脱いで確認することは大事ですね。
ハイドロコロイドテープを利用することをお勧めします。靴擦れが起きそうな部分に予め貼って予防することもできますし、剥けてしまった時には手当にも役立ちます。
尚、足の蒸れ対策として今期の雪山はファイントラックのメッシュ靴下を履いてみようと思っています。
(メッシュの靴下は随分と前に買ってはあるものの、ほとんど履いていないので効果検証しないとね。)
骨折
男体山の下山で転倒し肋骨を骨折してしまいました。
累積標高も大きく、ガレも続くので修行山行となる山ですが、登頂を果たし下山の途中で転倒してしまいました。
ガレ場の急降下を過ぎて土道に出たところで安心し気が緩んだのか、ツルっと滑って体が空を舞ったと思ったら脇腹から着地!…運の悪いことに小さな露岩に肋骨を強打!…やってしまったな!という始末。
帰宅後に医者で診察していただき骨折確定でした。
まあ、肋骨なので1か月くらい胸バンドをして快復しましたが、気が緩んだ時が危ない時ですね。
高齢になってくるとバランス感覚が悪くなり、更に体幹も弱くなってくるとどうしても転倒しやすくなるものだとは思いますが、バランス補助の意味ではトレッキングポールの使用は良いのではないかと思います。
但し、トレッキングポールに頼りすぎると返ってバランス感覚を悪化させることにつながるようなので、頼り切らないように留意することも大事なようです。