ルート外れ事例(会津駒ケ岳)

ルート外れ事例(会津駒ケ岳)

2023年4月30日

先日、山仲間3人で会津駒ケ岳の残雪登山した際に、下山で往路とは異なるルートに逸脱した事例がありました。幸い、パーティーメンバーがルートミスをしていることに気が付き、すぐに復帰できたため大きなトラブルになることはありませんでしたが、ヒヤリハット事例として投稿します。

事実確認

  • 2023年4月11日(火)に3人パーティーで桧枝岐の会津駒ケ岳登山口から入山。
  • 登山口には積雪はなく、ヘリポート跡から上部では積雪があったものの、急傾斜地は残雪が中途半端で滑りやすい。
  • 計画通り登頂した後、往路をトレースし下山。1450ⅿまで降下したところの急傾斜地でトレースが不明瞭になり進路に悩む。
  • スマホの地図上現在位置を確認すると、往路で登ってきたルートを外れ、北東にずれていることが分かったので、時計方向周りで往路のトレースに復帰した。

振り返り

ログの確認

冬道登山ゆえに、夏道を正確には辿っていないものの、ほぼ夏道を進んだ。
トレースログ(青色)でわかることは…
・登りでYさんが2~3ⅿプチ滑落した急斜面(笹に薄く残雪が乗っていた)にかかったところで、往路ルートから外れた。
・ルートから外れたところは、夏道で言うならば蛇行しているところで、本来は大きく方向を東に変えるべき点であった。

ナビゲーター

先頭は私であったが、該当地点あたりではトレース多数で、また西~南~東のどちらの方向も急傾斜に変化しており、あまり考慮なく直進(東)へ進んだところで立ち止まった。
仲間から西側にいったん方向を変えるのが正しいと指摘されたものの、比較的傾斜のなだらかな面をトラバースしながら戻る選択をした。

考えられる原因

事象なぜなぜ原因
ナビ者はコースを外れた西に向かう蛇行点で東へ直進した多くの踏み跡があり、東が正しいと考えた登りの段階で、注意すべき蛇行点の意識がなかった

対策

原因対策
登りの段階で、注意すべき蛇行点の意識がなかった登山前のルート予習と現地でのルート観察強化

冬道登山ゆえに、ルートの逸脱は問題ではないのかもしれませんが、結果的に東側をまわったほうが危険が少なかった(斜面のトラバース回避)ので記録として残すことにしました。