登山のためのトレーニング

2022年11月30日

中高齢者の体の弱点

私は専門家ではないので、論理的に弱点を説明することは難しいのですが、恐らく皆さんに共感していただけるであろうという点を挙げてみると…

  • 運動不足で年々体力(筋力や心肺機能)の衰えを感じている
  • 筋肉(筋膜)も硬くなって関節の可動域も少しづつ小さくなっている
  • 仕事を持っている方は、仕事の後でトレーニングをするのはつらい
  • 休日は何もせずのんびりと過ごしたい

…といった中高齢者が多いのではないでしょうか。

が、今このサイトを読んでいただいている皆さんは少しでも登山に興味を抱いていただいていると思うのでご理解いただいていると思いますが、「登山は個人の体力に合わせて楽しめる」ものであり、「健康な体を維持してくれるとても良い趣味」です。

私自身も登山を通して健康な体を取り戻した一人であり、是非体の弱点を改善していこうではありませんか。

トレーニング

実は、「登山のためのトレーニング」と見出しを打って書き始めたものの、私の場合は健康な体を取り戻すために登山を始めたので、登山をするためにトレーニングをするというのは矛盾を感じています。
また、ジムに行ってトレーニングをするのは単調で自分の性格に合わないこともあり、登山ならば景色や花を楽しみながらトレーニングになるという思いから始めたことでもありました。

また一方で、登山での筋肉の使い方は
  登り=筋肉を収縮させ体を持ち上げる
  下り=筋肉を伸長させながら体を支える
であり、後者の筋肉の伸長を鍛えるのはジムトレーニングでは難しいということだそうです。

なので、私の場合は登山のためのトレーニングは登山で行うことにしました。

具体的には、毎月2~3回の日帰り登山を行い、”±2000m以上/月あたり”の累積標高を稼ぐことを目標にしています。

仕事をしていた間は埼玉県に住んでいたので毎週末のように外秩父の低山を歩いていました。
お住いの環境によっては難しいかもしれませんが、My山を作って何度も足を運んでみるのも良いと思います。春夏秋冬の季節感も味わえますし、自分の力量の変化も感じ取れると思います。

メンテナンス

私は元々体が硬いのですが、登山を始めてから関節の可動域が狭くなっていることを一層感じるようになりました。

特に「くるぶし」の可動域が小さく、和式のトイレに長時間座っているのはつらく、また体育会座りも長い時間は負担に感じます。

この「くるぶし」の動きが登山にどのように影響するかですが、下りがへたくそになるんですね。

下りでは後ろ側の足で自分を支えつつ、前に出す足が低い面を捉えるまで、後ろ側の足のくるぶしと膝、足の付け根の関節を曲げていることになります。
その時にくるぶしが十分曲がらないと踵が上がってしまい、つま先立ちのようになってしまうので疲れますし不安定になります。

なので、普段のメンテナンスにはストレッチを多く取り入れ、特にくるぶしの可動域を広げられるようにつながっている筋肉(筋膜)を緩めることを意識しています。

尚、一般的に中高齢者になりますとバランス感覚が悪くなってくると言われています。
渡渉で飛び石を渡るときに怖いとか、岩場でバランスを崩しそうで怖いといったことにつながるのですが、これは体幹の筋肉をつけることで改善されるようです。

皆さんも登山をしていると自分の弱点に気付くことがあるかと思いますので、自分に合った方法を見つけて普段の体メンテナンスを行ってみてください。