登山者の皆さんはそれぞれの楽しみ方で登山をされていると思います。
一般的にはピークハント(登頂を目指す)や稜線歩き(縦走)などではないかと思いますが、ここでは私の山の楽しみ方について触れさせていただきます。
ピークハント/稜線歩き
私は年齢的にもスピードもなく、何日間も連続で縦走できるような体力もないので、すっかりマイペース登山になってしまいました。
でも最近思うのは、息を切らすこともなく、写真を撮りながら、森を楽しみ、遠望に感動しながらの登山こそ中高齢アマチュア登山者の本来の姿であり、誰かと競い合うようなスポーツではない登山の良さだと割り切りができるようになりました。
小屋泊り
ということで、のんびりと山を楽しもうとなると小屋泊りのほうが楽でいいですよね。
また、小屋によっては食事に特徴があったり、温泉があったりと楽しみもあり、また同室の登山者との触れ合いも大好きです。
また、避難小屋での宿泊も好きです。
本来、緊急事態での避難を前提とした小屋ではありますが、北海道や東北あたりですと宿泊前提で使うことが許容されている山域もあり、ありがたく使わせていただいています。
印象に残る避難小屋泊は「大雪山系」ですね。
トムラウシへの縦走路には多くの避難小屋がありますが、ソロの方たちが多くて夕食時は山話に花が咲き、お酒が進みます。
三角点
三角点ってなに?
そんな方が多いのではないでしょうか。地図や地籍調査、道路建設などに用いられる基準となるポイントで、日本には109000ポイントあるということです。
(引用:国土地理院標石基準点について)
そんな三角点でですが、山頂に設置されていることも多く、富士山山頂(二等三角点最高峰)や赤石岳山頂(一等三角点最高峰)にもあります。
地理院地図を見ると山頂に三角のマークがありますが、これが三角点の記号になります。
私の登山の楽しみの一つでもある山頂三角点探しですが、皆さんも山頂で見かけたらタッチしてきてくださいね。
高山植物
残雪が溶けて見事なお花畑が現れる頃の登山は最も好きな時期です。
チングルマやハクサンイチゲなどの広大なお花畑を目の当たりにすると、疲れも飛んでただひたすら感動の時を迎えます。
■緑岳‗忠別岳‗化雲岳縦走
一方で、苦しい登りで心を支えてくれるのも花達だったりします。
大汗かいて、休憩まであとどれくらい歩くのだろうか…なんて思っているときに、ふと足元にある花を見ると、足を止めては写真を撮って…こっそり休憩ですね。
動物
動物も時として癒しになるのですが、熊には会いたくないですね。
(頚城山塊で逃げてゆく熊を見たことあり)
今までで、会って嬉しかった動物はナキウサギです。北海道の十勝連峰で富良野岳に行ったとき、偶然私のすぐ後ろに表れてくれました。
北海道では声は聞こえるものの、なかなかお目にかかることがなかったので嬉しい出会いでした。
■富良野岳‗上富良野岳周回
反対に良くお見掛けする君は「カモシカ」ですね。
私は静岡在住ですが、県内の山ではよく見かけますし、山梨県の山でも比較的見かけています。
カモシカはなかなか逃げないので、かえって襲われるのではないかと怖くなりますね。でもそんなことはありません。近づいてゆくとサッと逃げてゆきます。
車中泊
山とは直接的な関係はありませんが、私は登山前泊として車中泊を良く行います。
理由は長距離運転で疲れ、そのまま長時間登山に臨んだ時にかなり体調が悪くなったことがあり、それ以来遠距離や早朝に入山したい場合は前泊をするように改めました。
車中泊は主に道の駅や登山口駐車場を利用させてもらってます。
さて、道の駅での車中泊でよく議論になるのが、合法?不法?という点です。
国土交通省の回答では「仮眠はOK、宿泊はNG」ということで、次なるは「仮眠と宿泊の境界は?」という疑問にあたります。(引用:国土交通省Q&A)
ということで、仮眠や宿泊の定義を追っていろいろな意見が交わされているようですが、結局のところグレーなままであり、結論は「道の駅での車中泊利用者はモラルを守って、完全禁止にならないよう留意しましょう」ということのようです。(引用:道の駅で車中泊はOK?NG?)
さて、もう一つの登山口駐車場ですが、こちらは車中泊の制限をされているところは無いと思います。
山中の登山口に独りぼっちの車中泊は寂しいですが、そんなときは独り宴会で盛り上がってさっさと早寝ですね。
温泉
温泉大国に生まれたからには、嫌いな人は少ないと思いますが、やはり下山後は温泉ですね。
歴史のある温泉から、近代的な地中深くまでボーリングした温泉まで多種多様の温泉を全国各地で楽しめる幸せは、登山の計画段階で是非とも組み込んでください。
また、温泉のある山小屋で、小屋自慢の料理とお酒を味わえるといったパーフェクトな山中泊山行も魅力的ですね。